子供部屋って何するところ?

住宅に関するマメ知識

子供部屋って何するところ?

2017-05-26

皆さんのおうちに子供部屋はありますか?

今はほとんどの家に子供部屋があると思います。新しく家を建てる時には”子供部屋”として一部屋から二部屋の間取り設定になっていますね。

イメージとしては6畳か8畳の部屋にテレビ、ベッド、机、テーブルなどがあり、とても充実したものを想像するのではないでしょうか?

実際、実家の自分の部屋はそんな感じでしたし、今もそういった子供部屋がある家もたくさんあると思います。

そんな子供部屋ですが、実は国によって活用のしかたが違ってくるんです。

そして、日本でも子供部屋に対する考え方が変わってきていて、様々なところで子供部屋について議論がされています。

そこで、今回は子供部屋の歴史と共に「欧米の子供部屋」「日本の子供部屋」の違いを見て、これからの日本の子供部屋の在り方についてを纏めてみたいと思います。

子供部屋はいつからある?

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現在の日本の住宅にはほとんどと言っていいほど子供部屋がありますし、子供の頃から自分の部屋があった人も多いと思います。

そんな、身近にある子供部屋は大正時代に「子供室」や「児童室」という形で出来たものが始まりと言われています。

とは言え、その頃はどの家にもあったわけではなく住宅情報紙などが取り上げたのがほとんどで一部の上流家庭にだけあるという程度でした。

その後、徐々に一般の家庭にも普及はしたものの当時の住宅事情はあまり良くなく、子供の為に部屋として分け与えるのは厳しく、居間などの一角をカーテンなどで仕切り分けたものだったそうです。

この頃の子供部屋に対する考え方は現代の子供部屋の在り方とは若干違う意味合いのものとなっていました。

参照大阪私立大学 大学院 生活科学研究科
北浦 かほる著「世界の子ども部屋 -子どもの自立と空間の役割-」より

 

その後、子供室は徐々に「個室化」していき現在のスタイルになったんですね。

1970年代の経済高度成長期頃からは「個室」があると家族のコミュニケーションが取れず子供が”非行”や”精神障害に繋がるなどと言われ始めたそうです。

現在、”引きこもり”が問題になってますが子供部屋の「個室化」が引き起こした事なのかもしれませんね。

元々、子供部屋は子供の身体の事を考えて作られた部屋だったのが徐々に変化をしていき「個」を育む生活空間「個室」に変化していったんですね。

 

日本の子供部屋は孤立型

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冒頭にも書きましたが日本の子供部屋は充実していて一度入ったらなかなか出てこないなんてことも良くある話です。

外から帰ってきたら真っ先に部屋へ入り、テレビ、ゲーム、まんが、勉強、全て自分の部屋で出来てしまいます。

それが当たり前で、そういう部屋にしたいと思うのが今の日本では普通の事なんです。

ご飯とお風呂以外はずっと部屋に籠りっぱなしで家族とのコミュニケーションは年齢を負う毎に減っていきます。

そうやって少しずつ家族から孤立していってしまうのが今の日本の子供部屋であって、それが当たり前で、それが良いのか悪いのかさえ疑問にも思わないほど普通の事なんです。

個室が悪いというわけではなく、その個室に籠ってしまうほどに充実させては良くないと言うことなんです。

家族とのコミュニケーション不足により子供が成長していく上で必要なものが不十分になってしまう可能性があるからです。

そうならない為には子供部屋に対しての考え方を親が改め“個室”“子失”にならないようにしていかなければいけないと思います。

勿論、今まで通りの子供部屋の在り方で良いと言う家族もいると思いますし、それはそれで良いとは思います。

こうしなくてはならないと言うことはないので、その家族毎の考えで良いと思います。

ただ、欧米での子供部屋を見てみると日本の子供部屋とは違った意味合いであることがわかります。

 

欧米の子供部屋とは?

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日本の子供は小学校低学年くらいまで親と一緒の布団で寝ているのではないでしょうか?(個人差はあると思いますが)

しかし、欧米では子供部屋は「ベッドルーム」という意味合いが強いようで、幼児期の頃から親とは別の部屋で寝かせています。

小児期になってもやはり寝るときは子供部屋(ベッドルーム)で眠りますが、起きてる間はリビングやダイニングなどで家族と共に過ごします。

あくまでも子供の部屋は 寝る為の部屋として独立しているだけで、子供が自分の部屋に籠って一人で何かをする為の部屋ではないという考え方です。

家では家族と一緒に過ごす時間を持ち、コミュニケーションを取りつつ、自分の空間も持ち生活していくことで子供の人格を形成していくというものです。

 

日本の子供部屋の今後は?

ec50054702a7b7452f857dae5658b2a1 子供部屋って何するところ?

日本でも欧米の習慣が定着し、子供が小さいうちから自分の部屋を与えるようになりましたが、日本の文化では悪影響になってしまうのではないかと言う指摘もされています。

小学生ともなれば、自分の部屋を自分の好きなもので埋め尽くしたくもなりますし、マンガを読んだりゲームをやるための部屋になっていき、自分の部屋に籠るようになってしまうかもしれません。

その為、近年の日本の住宅では子供部屋の広さを一昔前よりも小さめに設定し、テレビは置かずに寝ることをメインとした部屋にする家庭も多くあります。

そこには欧米文化の子供部屋は寝る為の部屋、「個室」は「個」を育む生活空間、と言うところを重視し、日本の子供部屋への考え方も少しずつ変わってきているのかも知れません。

勉強を例にとってみても、リビングなどで勉強することで周囲がどんな状況でも集中出来るようになり受験に有利になるとも言われています。

特に小学生の頃は集中力の持続が難しい為、自分の部屋に籠って勉強をしても身にならないといったこともあるようで、親の居るリビングなどで勉強をする方が良いとも言われています。

参照Panasonic ウチトコhttp://sumai.panasonic.jp/uchitoko/

広い部屋を与えられた子供は自立が遅いという報告もあり、子供の成長は環境によって左右される事もあります。

部屋の広さや使い方だけで決まるものではないですが、子供が成長していく上で少なからず関係してくる事ではあると思います。

日本と欧米での子供部屋に対する考え方の違いが分かったと思いますが、どちらの方法が正しいということはないと思います。

良いところは取り入れてみるのも良し、今まで通りで良いと思うも良しその国の文化やそれぞれの家庭によって変わってくるのは当然だと思います。

自分達にあった方法での子育てをしていくことにより子供部屋の使い方も変わってくるはずです。

たかが子供部屋と思う人も居るかも知れませんが、世の中ではこういった議論がされていると言うことを知っておくのもいいのではないでしょうか。

 

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執筆者:

40代メンズ:二世帯住宅成功者 完全分離型の二世帯住宅に妻と息子とじぃちゃん、ばぁちゃんとワンコの5人+1匹で毎日楽しく生きてます! 2017.1.吉日 同居1年


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