二世帯住宅は1975年に旭化成ホームズがへーベルハウスの商品名として造られたのが始めだそうです。
40周年を迎えた時に2月10日は二世帯住宅の日と定め、現在でも二世帯住宅に関しての研究を進めています。
二世帯住宅の歴史は約40年ということで僕とほぼ同世代になるんですね。
そんな二世帯住宅も一昔前では嫁姑問題が絶えないイメージが強かったですが現在の二世帯住宅ではどうなのでしょうか?
我が家では今のところ問題なく過ごせてますが(^_^;)
現在、二世帯住宅は増加の傾向にあるようで近所を歩いていると、ちらほら見かけるようになりました。
そこで二世帯住宅について気になった事や疑問に感じた事を色んな角度から迫ってみたいと思います。
二世帯住宅が増えている理由を探る
親世帯と子世帯で、どちらかと言えば子世帯のほうが二世帯住宅に対して抵抗があるのではないでしょうか?
「父・母・息子・嫁・孫」
この家族構成の二世帯同居が一番多いと思いますが、そうなるとやはり「嫁姑問題」が絡んできて二世帯住宅での同居に踏み出せない家族もたくさんいると思います。
しかし、二世帯住宅の需要が増えているというのも実際に肌で感じています。
二世帯住宅が増えているということの背景には二世帯住宅のメリットのひとつでもある子育てへの支援が大きく関わっていると思います。
実際に我が家でも二世帯住宅の話が持ち上がった時に、共働きの僕ら夫婦はかなり意識したのを覚えています。
現在、専業主婦よりも働くお母さんのほうが多いとされています。やはり親世帯からの子育てのサポートを受けれるのはとても大きなメリットとなります。
さらに子世帯の夫婦共働きによって親世帯と接する時間が限られることで嫁姑間での関係性も距離を保ちつつ良好なものになっていると思います。
そういったことから「二世帯住宅での同居を選ぶ家族が増えている」という結果につながっているのではないでしょうか。
二世帯住宅のその後の活用方法はどうする?
二世帯住宅で気になる部分に「親が亡くなったあと」はどうするか?という問題がありますね。
これは避けては通れない問題だと思うので、今どきの二世帯住宅ではどのような対応策があるのかまとめてみたいと思います。
子世帯で新たに活用する
二世帯住宅のほとんどは一般の住宅よりも大きいですが、世帯ごとの使用空間は一般の住宅よりも小さいというのが普通だと思います。
稀に二棟分くらいある豪邸も存在しますが…(^_^;)
一般的にはそんなに大きくはないですね。
その為、親が亡くなったあとは、子供部屋を広い部屋に移動したり夫婦別のプライベート空間に使用したりと、子世帯で新たに全ての空間を利用するという考えがあります。
将来、子世帯の子供との二世帯同居という選択も有りではないでしょうか。
賃貸化して第三者に貸す
賃貸化するというプランは実際に行っている方達がたくさんいます。
二世帯住宅を建てる段階から将来の賃貸化の為に間取り設計をしている住宅もたくさんあり、賃貸化してもプライバシーを守れるよう配慮されています。
その為、独り暮らしを不安に思っている女性に貸すというのが良いかもしれません。
家賃収入があればローンが残ってる場合に大きなメリットとなるでしょう。
子世帯夫婦の兄弟(姉妹)との同居
子世帯の「兄弟・姉妹」家族との同居という考えです。
夫、妻どちらの「兄弟・姉妹」でもお互いの意志が合えば可能だと思います。
但し、「兄弟・姉妹」が持ち家、若しくはマンション所有の場合は実現するのは難しくなりますが、そうでない場合は検討する価値はあるかもしれません。
「兄弟・姉妹」が単身の場合はお互いの合意があれば、どちらにもメリットがあると思うのでこちらも検討してみると良いかもしれませんね。
子世帯の「兄弟・姉妹」との同居に関してですが親御さんがご健在の時に行う二世帯住宅の新しい形の2.5世帯住宅という同居方法があります。
この2.5世帯住宅に住まわれる家族は親世帯が亡くなったあと、そのまま子世帯と「兄弟・姉妹」での同居というケースもあります。
現代の日本ではこういった「住まい方」も1つの家族の在り方なのかもしれませんね。
まとめ
二世帯住宅を検討し始めたら少なからず将来的なことも含めて計画をしておいたほうが良さそうです。
二世帯住宅での同居をスタートさせる事は簡単かも知れませんが、その後も継続させていくことこそ重要視していかなければいけないのだと思います。
二世帯住宅が100あれば、住まい方も100あります。
それぞれの家族ごとに合った二世帯住宅がこれからも色々な形で出来上がっていくのだと思います。
※旭化成ホームズ二世帯住宅研究所